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中道子山城本丸 
最高所に在り広さ47m×30m
   中道子山城とは

中道子山城は東方麓の古刹、
安楽寺の寺記によると
南北朝時代に赤松則村(円心)の四男 
赤松氏範が築城したと伝わる。
1441年 嘉吉の乱で赤松家は断絶し、
当時の中道子山城の城主 繁広も
城を失ったと思われる。
その後応仁・文明の乱の時に
赤松政則が赤松家を再興し、
それに従軍した孝橋繁景(繁広の子)が
中道子山城を与えられ復帰。
考橋氏は、赤松重臣の浦上氏や、尼子氏、
摂津の三好氏など敵対し戦った。
天正年間に、羽柴秀吉の中国攻略軍に
中道子山城は攻められ
城方は筍の皮を山一面に敷き詰め
羽柴軍を悩ませたが
その筍の皮に火を放たれ
落城したと伝えられる。

伝承通り米倉跡からは発掘時に
焼米が出土し
落城時に火災が発生したと思われる

     現状

中道山城は二の丸を中心に
北東の最高所に本丸
北西に二重堀切りなどを配し
赤松氏の築いた山城である。
また米倉跡からは発掘時に焼米が出土し
落城時の火災跡が認められる
各所に石垣や門跡、櫓台などの遺構が残り、
整備の状態もよく志方の城山として
ハイキングに訪れる人も多い、
山麓より歩きやすい登城道が続き、
専用駐車場もあり快適に
山城探訪をすることができる。

   アクセス方法
国道2号線を神戸方面から姫路方面に向かい平津交差点を右折し県道43号線に入り加西方面に向かいます。志方東小学校東の信号を右折し500m程直進すると中道子山城の案内が出ています。
ページ下部に登城口位置マップあり


本丸虎口
本丸から南に虎口が開く
二の丸
中道山城の中心に位置し
楕円形で周囲を腰郭が巡る
三の丸
土塁がめぐらされ石仏群が並ぶ
堀切
三の丸奥の搦手側は
二重堀切で断たれている

大手門跡
大手門跡より大手道が続く

櫓台
石垣を利用した櫓台が残る

伝・米蔵跡

土塁で囲まれており郭で炭化した米が出たという

井戸跡
井戸郭には古井戸が残り
井戸に落ちた姫君の霊の伝承が伝わる
 
城門跡
石垣を利用した城門跡
中道子山城には他にも多数の城門遺構が残る



所在地 兵庫県加古川市志方町岡 
形式  連郭式山城
現状  公園、山林
築城年代  南北朝時代
遺構  郭、土塁、石垣、堀切等
主な城主 考橋氏 
見所 堀切
 おすすめ度 ★★★ 
 登城道整備  
 主郭まで  駐車場より20分
 登城難易度  
 駐車場 専用駐車場有 
訪城日 2009年3月20日