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村雨城主郭
 
周囲を土塁で囲まれ西と北に虎口を開く
広さ40×45m
 村雨城史

城主や歴史はは不明であるが、戦国末期の築城と思われる。
寺前城と連結した甲賀特有の二城連結城である。



 村雨城の縄張り


村雨城は寺前城と連結する甲賀特有の二城連結城である。
村雨城についても隣接する寺前城と同様に文献等にその歴史が残っていない。
縄張りや位置関係を考えた上でも二城で一城郭を形成していた可能性が高いと思われる。
二城連結城の一つである村雨城の縄張りは、主郭の周囲を土塁で囲み、虎口を二ヶ所設けている。
主郭西には土塁を使用した広い郭を配置し寺前城との間には堀切で隔てている。
この城の注目すべき点としては主郭までの敵が進入すると想定される経路を屈折させ
より有効に弓矢等を使用できるように考えられていることであろう。
当城と、旧来の甲賀の単郭方形型城郭よりも防衛意識に富んだ縄張りとなっている。
現在は国史跡として整備され戦国期の進歩した方形型城館跡を散策できる。




 アクセス方法

村雨城へは県道49合号線の新治交差点より広域農道に入り北上し、新名神高速を超えると、
右手に右折する道があるのでそちらに入ると右手の丘の麓に案内柱がある。
ページ下部に登城口位置マップ添付

所在地 滋賀県甲賀市甲南町新治
形式 丘城
現状  山林
築城年代  戦国時代
遺構  土塁、郭、掘切、虎口等
主な城主 不明
見所 縄張り
 おすすめ度 ★★★
 登城道整備  有り
 主郭まで  登城口より10分
 登城難易度  2
 駐車場 なし 
訪城日 2008年11月22日

おすすめ度はが多いほど見ごたえがあり、最高★★★★★まで
登城難易度は数値が多いほど城へ到達する距離、
時間、困難さを示します
数値1~5
上記各種データの説明はコチラをクリック→
上記 データの 説明      

主郭虎口
 
西側の虎口でこちらの方が大きく開いている

主郭周囲の土塁
 
主郭を囲んでいる様子が分かる
 
土塁上の削平地
 
主郭南側の土塁上は幅も広く何らかの
防御施設が存在していた可能性も考えられる
 
櫓台
 
主郭南側の土塁上にある櫓台
 
主郭へ向かう食い違い虎口
 
主郭へは直進できないように進入路は
折り曲げられている
 
主郭西の郭
 
主郭西には土塁を伴う広大な郭が存在する 
 
主郭切岸
 
主郭切岸表面はもろく崩れやすくなっていた