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天神山城本丸 
天神山の山上位置し
城址碑が建てられている
    天神山城とは

急峻な天神山の山頂に所在し
備前の戦国大名 浦上宗景一代の居城である。
播磨西部および備前東部を支配した
戦国大名 浦上村宗が細川晴元らと戦い
大坂で戦い討死し長男 村宗が跡を継いだが、
弟宗景、国秀と不和となり、
1532年その浦上宗景により
築城されたと伝えられる。
天神山城は浦上宗景が勢力を広げる中で
段階的に拡張されていったと考えられている。
備前、美作に版図を広げた浦上宗景であったが
やがて配下として戦っていた
宇喜多直家が離反し争い、
多くの家臣団も宇喜多氏に寝返り
1575年 天神山城は攻められ落城した、
宗景は天神山城を脱出し
旧家臣団と共に播磨を拠点に再起を計り
一時は天神山城を奪還するまで至ったものの
宇喜多氏に鎮圧され
宗景に味方した勢力は一掃された。
その後 落ち延びた宗景は
各地を放浪したと伝えられ没年は不明である。

     現状
天神山の尾根上に完存に近い形で郭跡や
石垣の遺構が残る。堀切を中心に天神山城と
太鼓丸城に分かれ総延長1kmに渡る
城郭遺構である。
各所に石垣の遺構なども残り
城郭の保存状況はかなり良好な状態である。
さらに遺構各所には説明板が建てられており
戦国大名の山城遺構を堪能できる。
天神山城には田上の水の本まで
林道が続いており
林道終点から訪城がお勧めである。


   アクセス方法
和気方面から国道374号線を北上し
天石門別神社のところで右折し
田上に向かい
林道より水の本から徒歩で登城する。

ページ下部に登城口マップ添付
二の丸
本丸より空堀を経て
西に位置する
三の丸
桜の馬場の西に位置する
 飛騨の丸
野面積の石垣が残る
 
南の段と南櫓台

天神山城の東方に位置し
小高い櫓台が残る
空堀
本丸と二の丸の間に位置し
尾根を削るような形である

馬屋の段

なだらかな郭である
 桜の馬場
大手郭とも思われる
 
大手門跡

桜の馬場に残る
 西櫓台
櫓が建てられていたと思われる
 
下の段

天神山城の西側に位置する
 
水の元より登城道

水の手よりの登城道で、馬の背に水を
背負わせ登城したと伝えられる
  
堀切

堀切りを隔てて天神山城と
太鼓丸城に分かれる


所在地 岡山県和気郡佐伯町田上 
形式  連郭式山城
現状  山林
築城年代  室町時代後期
遺構  空掘、郭、石垣、堀切等
主な城主 浦上氏 
見所 石垣、郭
 おすすめ度 ★★★★★ 
 登城道整備  
 主郭まで  案内板より25分
 登城難易度  3
 駐車場 林道終点に駐車スペース有